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  • 2019

Kokage #1

JISUGI PROJECT

Kokage #1「屋久島の森のように屋久島地杉でみんなに木陰を」

日野わかくさ幼稚園の設計に携わり、国産で水に強いものを探したときに行きついたのが屋久島の地杉材。屋久島の地杉に共感を持ち、屋久島を訪ねた。そのときは、この島に1000年の「守るべき森」と50年~70年の「産業林」があることは知っていた。驚いたのは、地元の水力発電の電力によって島が自然エネルギーで自立していること。
そして森に入れば様々な光の環境が目に焼きついた。
朝日、夕日、木漏れ日、滝に反射する光、色んな光の環境がここに感じられる。屋久島のキーワードとして、水 滝 光 守るべき森 使用するべき産業森というイメージが残像として残り、エネルギーと森を結び付けられないか、と考えた時に「バス停」というアイデアが浮かんだ。
産業材として利用すべく地杉材は水に強く、年月が過ぎればたまらない風合いと色味が出る。その地杉を使って100%made in Yakushimaのバス停を作りをつくり、集落同士を結べば1つのシンボルになるのではないかと考えた。

バス停の形状については、極力材を無駄にしないようにしたかった。木の構造としては材木を平木にし、刻みを入れてアーチ状に組んだが、側面は流れ落ちる滝をイメージ、木と木の組んだ隙間から入る光は森の中にいるような木漏れ日を、そこから雨がぽたぽた落ちるのも私の中では島のイメージ。
この島で育まれた材を使って島に住んでいる人達が自分の手で作ってもらえることが1番ベストな形だと思う。そこでこのバス停を誰でも組み立てられるようにキットにしたいと考えている。組み立てるだけだと実質3時間ぐらいで建てられる。この島の各集落がそれぞれ個別に独自の特性があるから全部同じものでなくてもそこに各集落のオリジナルなものを加えても良いと思う。
里巡りの魅力を辿る観光の足と、おじいちゃん、おばあちゃんや子どもたちの足ともなるのは、やはりバスです。今後このバスが自然エネルギーを使った電気バスに見直され、地元の材で作られたバス停をめ巡り、島を一周することが出来ればこのプロジェクトは完結するのだろうと考えている。

建築家 彦根アンドレア

作品名 Kokage #1
所在地 鹿児島県熊毛郡屋久島町
設計 彦根アンドレア
構造設計 ホルツストラ/稲山 正弘
構造 木造(シザーストラス)
建築面積 10㎡
延床面積 10㎡
竣工 2019.2