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  • facilities
  • 1996

IGH

 雪の多い地方なので、自然に雪が落ちる片流れの屋根としたが、このシンプルな外形は、天井の高い豊かな内部空間をつくると同時にコストを抑える点でも有効だ。ゲストは夕食後の会話をここで楽しみ、夜は森の静けさに包まれて眠り、翌朝、木立の中を歩いてIDICに移動する。このように朝夕の使用がメインなので、建物は東向きとなっている。この建物の位置については、伐採する木の数をできるかぎり少なくするために何度も検討が重ねられた。
 内部は、学生や引率の教授が宿泊することも考慮し、フレキシブルに大勢で使用するエリアと、落ち着きのあるエリアに大まかに分けた。吹き抜けのパブリックスペース、屋根の勾配に包まれた寝室、低い天井の小さな寝室、シャワールームがオープンにつながり、変化に富んだ空間を歩き回って楽しむことができる。

作品名 IGH
所在地 Hachimantai(Mastuo), Iwate 岩手県 八幡平市(旧松尾村)
設計 Andrea Held(Hikone), Akira Hikone, Kentaro Yamashita 彦根 アンドレア、 彦根 明、山下 健太郎
施工 Seki Syokai 関商会
構造 Wooden 木造在来工法
階数 2stories 地上2階
敷地面積 251㎡
建築面積 211.3㎡
延床面積 322.52㎡
設計期間 1996.01 - 1996.04
工事期間 1996.04 - 1996.08
竣工 1996.8
撮影 Nacasa & Partners, A.H.ARCHITECTS ナカサアンドパートナーズ、株式会社彦根建築設計事務所